
小学生になると、宿題に国語の教科書の「音読」が出されるようになります。
学校によっては、小学校4年生頃まで毎日出されるということもあります。
同じ文章を毎日毎日毎日毎日出されて、聞く方も読む方も。
もうあきた。
と、なることもしばしば。
最初はたどたどしかった音読も1週間、2週間と日を追うごとに上達し、スラスラ読めるようになります。スラスラを通り越して、早口で読み、早く宿題を終わらせようという気持ちが先行することもありますよね。
ただ、この「音読」本当にあなどってはいけません!
学校では、【丸読み】【段落読み】【音読劇】などクラス全員の前で読む機会がたびたび訪れます。
そんなときに、つっかえて読んだり、漢字が読めずに友だちから指摘されたりしたときの本人の気持ちは、
恥ずかしい。悲しい。悔しい。情けない。
自己肯定感が下がってしまい、国語キライ。
こうなる姿が目に浮かびます。
一年生の段階から毎日コツコツ積み重ねていくことで、言葉の意味を理解したり、言葉のまとまりで読めるようになったりします。
もしも、中学受験を考えているのならば、長文読解の下地を作らなくてはなりません。
読むスピードが学年が上がったからできるようになるなんてことはありません。
今までやっていなかったことを急にやれと言われても無理があります。
やる気も起きおきません。
音読が終わると保護者がサインをすることが多いですよね。
子どものモチベーションをあげるために、スタンプやシール、絵などさまざまな工夫をしている方もいます。
疲れているとき、どうしてもやりたがらないときなどもあると思います。そんなときには、本来読むべきところの半分、もしくは、3分の1程度に減らしてもいいんです。
教員は、宿題チェックをしてることが多いと思います。もちろん、やっていない日が続けば本人に出すよう声掛けしたり、ときには自宅に連絡をしたりすることもあるかもしれません。
しかし、一人ひとりの家庭での様子を把握できるはずもなく、提出された音読カードのみをチェックするにとどまっていることがほとんどです。
国語の時間に、一文ずつ読み進める、丸読みをさせると気づくのです。
あまり宿題を真面目にやっていないということに。コツコツ続けることができていないだけで、たどたどしく読んだり、文章として変なところで区切って読んだり、漢字が分からず読み進めることができなかったりするのです。
聞いている側が、もう十分読めると判断したら、読む量を減らし、物語や説明文の内容について本人に質問したり、一番びっくりしたところや面白いと思ったところを聞いたりして感想を言い合ったりしてもいいと思います。
サインする相手もときには、兄弟などにしてもいいですね。
【音読】はいつの頃か【黙読】に変わります。本をすらすらと読めることで、人生の中で読み進めることのできる読書量は大きく変わります。それだけたくさんの知識を得ることができます。
ぜひ、毎日10分、音読を聞いてみてください。
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