低学年のうちに家庭でできること大全
はじめに：音読が得意な子は、学力もぐんぐん伸びる！
音読は、すべての学びの「土台」です。
言葉を正しく読み、声に出し、気持ちをこめる経験を繰り返すことで、子どもの脳は急成長します。
でも「音読させなきゃ！」と焦る必要はありません。
むしろ大切なのは「音読＝楽しい！」という体験を積み重ねること。
本書では、小学校低学年の子が音読を得意になり、自信を持って学べるように、家庭でできる“とにかく楽しい音読習慣”をたっぷり紹介します。
第1章：音読のチカラってすごい！
1.1 音読で育つ5つの力
力の種類伸びる力読解力意味をとらえる力表現力感情をこめて読む力語彙力言葉の知識が増える聴く力人の話を理解する耳が育つ自信声に出して読むことで「できた！」という体験
1.2 音読を得意にすると、こんな良いことが！
- 国語のテストで点が取れるようになる
- 算数の文章題がすんなり読める
- 発表・スピーチが堂々とできる
- 読書が好きになる
第2章：音読のコツは「毎日」「楽しく」「ちょっとずつ」
2.1 毎日が音読タイム！
1日5分、毎日続けるだけで、読みの力はぐんぐんアップします。
おすすめは「朝ごはんの前」「お風呂のあと」「寝る前」など生活リズムに組み込むこと。
2.2「楽しい」から続く
義務ではなく「ごほうび感覚」で！
● おうちの人と交互読み
● ぬいぐるみに読み聞かせ
● 変な声で読む（おばけ声・ロボット声）
など、笑える工夫をどんどん取り入れましょう。
第3章：家庭でできる音読トレーニング15選！
★1.「今日の一文」チャレンジ
好きな絵本や詩から、1日1行を選んで声に出す。短くてOK！
★2. おうち劇場「交代読み」
親子で交互に読んでみよう。セリフ部分だけを読むのも盛り上がる。
★3.「ものまね読み」
声を変えて読んでみよう。ロボット、ネコ、王様、おばあちゃん…演じる力も育ちます。
★4. タイムアタック音読
ストップウォッチで読む時間を測ってみよう（何度も読むうちにスムーズに！）。
★5.「おふろで音読」
おふろの壁に貼った短い詩を読む。エコーで盛り上がる！
★6. 録音してみよう
自分の声を録音して聞くことで、改善ポイントに気づけます。
★7. ぬいぐるみに読み聞かせ
ぬいぐるみの「お客さん」に読んであげるだけで、やる気がUP！
★8.「お気に入り文」コレクション
響きのきれいな文や面白いフレーズをメモ帳にためていく。
★9. 絵本カラオケ
お気に入りの童謡を歌うように読んでみよう。リズムで言葉が定着。
★10. まねっこ読み
親の読む声を「まねっこ」して読む。リズム・抑揚の感覚が身につく。
★11.「だれかの声」で読む
「おじいちゃんの声で」「担任の先生の声で」など、真似遊びが盛り上がる！
★12. おてほん読み → まね読み
大人が感情をこめて読むのを聞いたあとに、子どもがまねして読む。効果バツグン。
★13. いっしょに読む「合唱読み」
家族で一緒に読もう！読み合わせはリズム感もつきやすい。
★14. うたのように読む
音読教材を「歌っぽく」読んでみることで自然に覚える！
★15. おたのしみ録画会
スマホで読んでいる様子を動画に残して、あとで見る。家族で大笑い！
第4章：おすすめ音読素材ベスト10（家庭用）
種類具体例詩・リズム文谷川俊太郎「生きる」、金子みすゞ「私と小鳥と鈴と」など昔話「おむすびころりん」「さるかに合戦」名作童話「スイミー」「ちいさいおうち」「ごんぎつね」早口言葉「生麦生米生卵」「東京特許許可局」など教科書の音読ページ学校と同じ教材も繰り返すことで定着自作文章子どもが書いた短文を読むのも楽しい！
第5章：保護者向けQ&Aコーナー
Q1：読み間違えても直すべき？
→最初は楽しく読むこと優先。完璧を求めすぎず、「もう1回読んでみよう！」と声かけを。
Q2：声が小さいんですが…
→怒らず、近くで一緒に読む。少しずつ自信がついてくると、声も大きくなります。
Q3：読むのを嫌がります…
→無理強いせず、別の遊び（ぬいぐるみに読ませる、録音するなど）で変化をつけてみて。
第6章：音読習慣を定着させるコツ
- 「音読タイム」はルーティンに
- 毎日同じ時間にすることで、生活の一部になる
- できたらシールやスタンプを貼る
- 見える成果があると子どもは続けやすい
- 「今日の一言発表」タイムを設ける
- 家族で「今日のお気に入りの言葉」をシェアする
第7章：おうちの人にしかできない、音読応援の言葉たち
シーン声かけ例うまく読めたとき「いい声だったね！」、「今のところ、じょうずに気持ちこもってた！」つまづいたとき「ゆっくり読んでみよう。わからなかったら一緒にやろう」やりたがらないとき「今日は先生（ぬいぐるみ）に読んでもらう日でもいいよ〜」
おわりに：音読の楽しさは「家族の時間」になる
音読は、子どもの能力を伸ばすだけではなく、親子の心をつなぐ最高の時間になります。
「上手に読むこと」よりも「一緒に楽しむこと」を大切にしてください。
読んだあとの笑顔や笑い声、それこそが一番の学びです。
今日から、音読を“おうちの宝もの習慣”にしてみませんか？
