コロナ禍を経て、小学校でもタブレット端末が普及し多くの小学生がタブレット端末を手にしているのではないでしょうか。

我が子もタブレット端末を学校の授業で使っています。
使っているアプリは、それぞれの地方自治体によって違っているものの学習でどんどん使用していきましょう!
という、世の中の流れになっていますね。
小学生と言っても、下は1年生、上は6年生。
使う場面も頻度も学年によって違いはありますが、タブレット端末を使う機会はどの学年もあると言えます。
さて、このタブレット端末、本当に扱いが難しい。
ゲームアプリを入れなくとも、Wi-Fi環境下であれば、子どもたちはどこから仕入れてくるのかわからないようなゲームを探し出し、実際にゲームを楽しんでいるのです。
親の目や教員の目を盗んで楽しんだり、特に注意もされないから自由に使っているという人もいたりします。
たいていの大人は子どもがゲームをしていることに気付いていますが。
子ども同士でやり方を教え合ったり、兄弟からどこのサイトに行くと遊べるのかなどを聞き合って互いに情報を共有しあっているのです。
学校側は、アプリの制限をしたり、決められた時間以降は端末が使用不可になるように規制をかけたり、有害なサイトにつながらないようにしたりとさまざまな工夫をしています。
しかし、子どもたちにとっては、とても魅力的で、触れば触るほど依存性のあるタブレット端末は楽しいおもちゃのような物と化してしまうようです。
そこで、肝心になるのが渡す前にいかにタブレット端末が有益なものであるか、遊び道具として使う物ではないということを伝える必要があるのです。
タブレット端末=情報収集する文房具
とでも言うと分かりやすいのかもしれません。
小児科の待合室でYouTubeを見たり、フードコートでご飯を食べ終わった小学生がゲームをしていたりという場面を見ることがよくあります。
子どもを静かにさせる道具として活用している親がいるのも事実ですし、実際に使ってありがたいと思っているという場面も多々あるのだろうと思います。
小学校で小学生がタブレット端末を使うようになった元々の理由は、コロナで学校に行けない、人とコミュニケーションを取れるように、自宅にいても学習の機会を確保させようという思いがあったと思います。
コロナになる前から、タブレット端末がご自宅にあり活用していた人ももちろんいると思いますが、小学生に1人1台のタブレット端末を渡すようになったのはコロナを経てというのが大きいことは間違いありません。
我が家では、タブレット端末は必要な情報を得る道具なんだということをわりと浸透させることができているのかなと思います。
もちろん、100%うまくいっているとはは言えませんが。
例えば、次男。
生き物が大好きな次男は、図鑑を見ることも大好きでよく見たり読んだりしています。
ただ、本人がさらに知りたいという情報が図鑑や本に載っていないことも多いのです。
本人が特に知りたいことは、飼いたいと思った生き物の糞の状態(ベチャベチャうんちの生き物は掃除が大変だから飼えない。)
幼体のときと生体のときの食べ物の違いや量(自宅で用意し続けられるものなのか、その量も含めて)です。
次男は、まず親に質問してきます。
しかし、一般的な生き物でない名前が出てくるので、答えることができません。
そこで我が家では、
「何のためにタブレットがあるの?調べてください。」
と、本人に伝えます。
ネットには、実際にその生き物を飼っている人やペットショップの人が有益な情報を出しています。もちろん、その中にはYouTubeとして動画であげている方もいます。その場合は、YouTubeを一緒に見たり、本人に見せて親にその情報を伝えるように言います。
大抵の場合は、餌の問題で飼うのは難しいという話になりますが。
タブレット端末は、大人でも分からないようなありとあらゆる情報が載っています。
ただ、子どもたちには、
「本当にその情報が正しい情報がわからないからね。」
というのは、伝えています。情報元を調べるというのは小学生にはなかなか難しいところではありますが、世の中に出回っている情報が全て正しいわけではないということもちょくちょく伝えています。
2つ目の事例は長女です。
長女は、折り紙が大好きで
「○○を作りたい!」
ということがたびたびあります。
折り紙の本に載っていないものも多くあります。そこで活躍するのがタブレット端末です。
作り方の動画を0.5倍速にし、1人で作ることもあります。兄に作り方を一緒に見てもらいながら作ることもあります。
折り紙をすることで手先が器用になる、説明を聞きながら集中して作っていく、空間認識の力を養うという良さがあるので、楽しんでくれたらと思いつつも、やはり親では分からないものが多々あるのでタブレット端末が役立っていると感じます。
2つの事例を挙げましたが、もちろん遊び要素も取り入れています。
時間制限を設けてはいますが、ゲームアプリも時々楽しんでいます。
どんなアプリを入れるかは、要相談にはなりますが、
「頭をよーく使うアプリがいいと思うよ。」
と、子どもたちに最初に声をかけました。
頭を使うって何だろうと思っていたようですが、子どもたちなりに考えてアプリの提案をしてきます。
都道府県地図のゲームアプリや数独、ブロックスといったものはよくできているなぁと感じています。
全てのアプリが悪というわけではないとわかっているので、子どもたちとよく相談し、本人たちが納得することが大事なのだと思っています。
あれは、ダメ
これは、ダメ
それは、やめなさい
という言葉掛けだけでは子どもは内緒でやろう、もっとやりたい、やめられないという気持ちがが勝ってしまうのだと思います。
そうなっては、戦う親もつらいでしょう。
たまには、自由に使わせるなんてことももちろんあってよいと思いますが、
使わせる頻度や使う時間、使う方向性を間違いさえしなければ大いに役立ち、生きていく上で欠かすことのできないタブレット端末と言えるので、ぜひ使わせていきたいですね。
ただし、渡す最初が肝心です。
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